きき酒師によるきき黒豆茶レポート

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和の文化を継承する方達とのコラボレーション企画。世界きき酒コンクール世界3位の経歴を持つ田中順子さんに、丹波篠山黒豆茶の良さや、食べ物との組み合わせについてコメントを頂きました。

丹波ささやまの黒豆茶はトータル的にエレガント

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(田中さん)正直今まで黒豆茶を意識して飲んだことが無かったのですが、飲み比べてみると全然味が違いますね。北海道産の黒豆茶はボリューム感のあるクリーミーな印象でしたが、丹波ささやま産の黒豆はバランスが良くてトータル的にエレガントな感じがしました。

(稲垣)丹波ささやまは盆地で寒暖の差が大きく、濃い霧が出ます。この霧のおかげで適度な湿度が保たれて、それが美味しさの秘訣なんです。余談ですが、丹波ささやまは高級食材の宝庫で、例えば猪肉は京都の料亭などでも扱っているほど有名です。

香ばしさが際立っているが雑味がないのに驚いた

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(田中さん)今回お話を頂いた時に他の黒豆茶を色々飲んでみたのですが、ヤマタケさんの黒豆茶は香ばしいのに雑味が無かった。これは製法などが特別だからそうなるのですか?

(稲垣)ヤマタケでは以前に麦茶を作っていた時代があったのですが、その時から雑味を出さずに美味しいお茶を作るには丸粒のままが一番だと分かっていました。丹波ささやま産の黒豆は糖分、たんぱく質が多いので、その特徴を活かすように職人が焙煎・条件などを工夫して、特に香りの良さには気を配っています。

母親目線からするとノンカフェインは嬉しい

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(田中さん)他のお茶に比べて苦み、渋みが無いので、食後に飲むと優しく終われるというか、そういうイメージ。素朴な料理にもよく合うと思います。あと、豆由来のミルキーな感じは子供も美味しく飲めるのかなと思いました。丹波ささやまの黒豆茶は、今回試食した丹波大納言小豆の羊羹など、甘いお菓子との相性も良いですね。また発酵食品や、湯豆腐、山菜料理などにも合いそうです。
あと、小さな子供がいる母親の目線から考えると、ノンカフェインなので妊婦さんや授乳中のお母さんでも気にせず楽しめますね。食材の旨味を引き立てる丸みのある味わいと、豆由来のナチュラルな香りは、作られた味に慣れた現代人にとって、どこかほっとする印象を与えると思いますので、ぜひ楽しんでもらいたいなと感じました。

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話し手:田中順子さん
日本酒学講師・料理研究家
2012年世界利き酒師コンクール3位入賞。「日本酒を、もっと食卓に」をテーマに、お酒に合う料理教室 Sake’s Kitchen(サケズキッチン)主宰。
2児の母として、食育事業にも尽力。

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